クラッシャー上司の発作対処法

クラッシャー上司の発作対処法

クラッシャー上司の問題点

普段は不自然なほど全肯定。
何事も「面白い」、「新しい」、「すごい」などの言葉で褒め称えてくるなど、社内、社外問わず「良い人系」の上司なのだが、時折スイッチが入ると、くどくど、ねちねちとした説教が止まらなくなってしまう人がいる。


新人全般に対してそうだが、
特にオレに対してその頻度と大きさはデカイ。普段の賛辞も特にオレに対して多いと思う。


今日も発作がおきた。


来週提案しにいく資料を作っていたのだが、
画面を覗いてきて修正の指示。
提案の肝となる部分も「手間がかかって大変そうだから」とのご配慮で削除。だから見せたくないのだが言われた以上は従わないといけない。


すぐに「オレの資料」じゃなくなった。
最初はこれにすごい抵抗感があったのだが、
最近はどうでもいい。指示を素直に聞いてる方が早く済む。


夕方再び上司が資料に目を通す状況を許したのが失敗だった。


疲労が溜まってる頭で資料を眺め
「わかんない!!」と子供が駄々をこねるみたいにキレはじめた。あんたそれ、昼間読んでなんともなかった箇所じゃないですかあ。


そもそも、人が感情的に怒る状況というのは
「空腹」か「寝不足」か「疲労」が原因だと思う。


同じ状況下で、その人が「たらふく飯食って、美女に囲まれてお酌をされていたとして」同じように怒るのであればオレは素直に聞くけども。


そうじゃないなら怒ってるのは、その人自身の問題であり、怒られてるオレには何ら関係がないと思ってる(アドラー心理学である)

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

それがオレ流のメンタルを保つ秘訣。


今回はその人についてもう少し掘り下げてみる。
自分を自分でコントロールできず、説教しだすとドーパミンが出て気持ちよくなって止まらへんくなる人なんや、と切り捨てることは簡単だが、
本当にそれだけなんだろうか?


正直その人は資料の細かなレイアウトやら、数字の資料については異常なこだわりをみせるが、わからないことをわからないまま進めるのは下手だなと思う笑


今回の件の概要を主観的に説明すると、
先方社長がただの思いつきで言った言葉に対して、今回の件とは別の上司が役員へのアッピールも兼ねて「ご要望頂いたからには推し進めろ」と指示。

先方としては忙しい日常を割いてまでやりたい案件じゃないかもしれないし、その案件の経験が少なく恐らくなにも知らん。以上のことから、こちらが主体となって魅力を全面に押し出した提案を行い、引き込めれば万事良いのだが、考えも計画も前例をベースに考えてしまうと無難な提案しか行えないと思う。オレとしては、先方社長の好みとか、言語化しきれてないけど期待してるものとかを何となく捉えられてるんだから、目新しくインパクトが強いもの重視で提案シテミタカッタアア。無難なことを好き好む人は、それで良いからさあ、せめて人に強要するのだけはやめてほしい。

それにその人は、
前提条件をしっかり把握しようとも聞こうともせず、中途半端に首を突っ込んできて、挙句わかんない!と勝手にぶちギレる。いつもこうだ。


この人が厄介だなと思うことは2つあって、
1つは、普段は必要以上にいい人キャラで、いつ発作が起きるか読めないこと。
もう1つは、一度発作が起きると、次の日謝りにいこうが何をしようが暫く不機嫌な状態が続くこと。まともな人なら次の日改めて謝罪に行けば「分かればいい」とさっぱり切り替えてくれるもんだと思うが、その上司はばつが悪いのか何なのかはわからんが切り替えが異様に悪い。
これが続くと思考能力が極端に鈍るから非常に参る。

この人の正体は「つまらん人」だ。

小学校の頃いなかっただろうか?
好きな絵を描いていいよと言われて何を描いていいかわからず何も描けない人が。

自由にしてよいと言われても何をしたらいいかわからない主体性もクリエイティブセンスのかけらもない人。

だからこの人はそれがある人に対する妬み嫉みで溢れているし、「つまらない」のだから過剰に「良い人」を気取って、「つまる人」をヨイショヨイショする処世術しか持ち合わせてないのだろう。

掘り下げてみたら下水がでた。

出し終わったので、くだらん愚痴は頭からデリケートし、肝心のオレ自身の問題に焦点を当てる。

オレ自身の問題その1

「色々な上司が資料を読んだ際の懸念が合致してること」

・前例が無い

・ここ突っ込まれたらパナイ

・過激な表現が多い


前例が無いことに関しては、
一から取り組むことになるので手間隙がかかること。失敗した時のリスクが大きいこと。そして成功時のリターンが大したことないことも多分にある。

ここ突っ込まれたらパナイは、
確かにパナイと思う。会社の代表としてイクからにはパナイとまずい。

過激な表現が多い。
これは先方社長が求めてることなんやけど、
やはり会社として責任のある発言か問われると不適切か。

今回発作を起こした上司も言ってることは間違ってないんやろう。くどすぎて反発心抱かせるまでねちねち言うのが問題なだけであって。というかそれが全てだろう。

オレ自身の問題その2

クリエイティブ感に身を任せたがる。

今回提案しようとしてたことについて、
その切り口や発想はとてもほめられた。

しかし、それだけで終わっていた甘さがあったんだと思う。クリエイティブ感を爆発させてオレとしてはそれで満足 。
それだけで通用するやろ という。
感性に身を任せて、荒唐無稽な提案資料を作成。
そのあと突っ込みどころを無くしたり、
実際にそれを行うシミュレーションが欠けていたり。
というより落とし込みの作業が皆無に近かった。

今回の件 まとめ

クリエイティブ感で勝負したいオレ。
しかし完成度が低すぎて、突飛なアイディアで終わっていて、オレ自身それで満足していた。感覚だけやとダメや。一瞬目を引くだけの、娯楽で終わってしまうということ。

上司達の目で見たら、
というか誰の目で見てもそれはあかんかった。

やろうとしてることは間違ってなかったけど、
それを形にし、お客様へ届ける段階には至っていなかったというのが反省ポイント。

今度は、形にするまで飽きずにやること、
そのための時間をきちんととること。
細部の面倒なことまで綿密にやり遂げられるようになったときに、オレのリーマンとしての能力は完成が見えてくる。


しっかし、
こうして振り返らないと納得できないオレの精神構造めんどうだな・・

おわり!