無口過ぎる後輩

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営業として致命的なほど無口な後輩

無口であり、そもそも発声にも慣れておらず
ボソボソしすぎてて営業向きではない。

本人は変わりたいと思っている。
大きな声も出していこうとしている。
やる気はあるし頑張ってもいる。

この度、彼は大きなエリアを外されて、
その代わりにオレがもってたエリアのうち、小さなエリアを担当することになった。

彼の入社前には部長から
「彼のほうが年齢も上だし、彼の育成を優先させる」とオレは言われていた。

大きなエリアを持たせて覚醒させる、という会社の呑気な期待と裏腹に、無口すぎて何もできへんかった。
逆にオレのほうが覚醒してしまっているので、オレの小さなエリアを雑務とともに彼に渡して、
代わりに管理職から一番大きなエリアをオレはもらう手はずだ。

無口な後輩と、後輩への担当エリアの引継ぎ

まず、年齢はオレの方が5歳ほど下だし、
営業歴で言えば同じ数ヶ月だが、実力は天と地さえあるということを知らしめる必要がある。

無口な人でも、やはりプライドがあるのか、
オレの失態や他の後輩の失敗を見て安堵している帰来がある。
鼻でフンっと笑ってしまう。

メールも、後輩2や年下のオレに対してのみ「了解です」。
どこかの連絡先を教えてくれと言われて教えてやっても
お礼さえ言わないこともある。

彼に対しては、イジってはいけない雰囲気がある。
イジられたり、ネタにされると営業として美味しいが。。

そしてオレのもってた小さなエリアを「ババ引かされた」と思っている。

まぁ、ババに違いないのだが、
オレが認識を改める必要があると思った点は、
「他の先輩社員のように、定期的に意味もなく顔を出して終わりの客先などオレのもってたエリアで存在し無い」ということ。

オレは客先で30分は喋るから、
明日の引き継ぎ先は5,6件に設定していたのだが
「えっ!これだけですか!?」じゃねーよ!
他の毒にも薬にもならん先輩と一緒にすんな!笑
それなら徹底的にまわるからな!

そして、
オレと同列、あわよくば格上のように思ってそうだが、営業としての力はかなり差があるということ。

この辺もオレがメインで喋れば、
違いがわかると思うのだが、
担当変更の引き継ぎ挨拶にまわるのに、
オレがメインでくっちゃべったら意味ないだろうというジレンマが。
オレが先輩からエリアを引き継ぐとき、それでほんまに辟易したからな。
いい塩梅を見つけることが鍵となる。

本人のやる気スイッチは光ってるので
そこを潰さずに長所を伸ばしてあげたいところだ。

しかし、眉村はミスをしないように、怒られないようにという点に重きを置くタイプなので、
尖ったポイントを見つけることが非常に難しい。

事務職じゃなくて我々は営業なのだ。
ミスをしてもいい代わりに売上を作らないといけないんだ。

数カ月前まで毎日夕方17時になると一緒に
先輩社員相手にロープレをしていたが、その頃と比べて全然進化してないな、と思ってしまった。

営業の引き継ぎを「ただ二言三言、テキトーに挨拶して帰るだけ」と思っている辺りで、そう思った。

それなら1日20件だって回れるだろうが、
そんなんじゃねーの!!笑

ただ、これから自分が担当になるエリアをガッツリ回って引き継ぎして、これから頑張っていきたいという気持ちもわかる。

それを中々相手に伝えられない。
気持ちを伝えることに慣れていない。
よくよく思えば、1年前のオレと同じだ笑

営業の素質的にもタイプ的にも違うので、
1年後の彼がオレみたいになってるとは思わんが、
まだまだ変われる要素はあると思う。

しかし、彼にしてみれば
お客さんとこ行っても自分が何の役にも立たないわけで、今が一番しんどいだろうな。

眉村よ、営業とはお客さんの役に立つことだと早く気付くのだ!

お客さんの問題解決でも、
お客さんの要望と製品(工場)のすり合わせでも、何でもいいから存在意義を見つけるんだ!

そのためには、まず喋れないと何も出来んぞ