先輩は後輩に、後輩は先輩に営業を。

人の価値観を変えるの面白い

生きてきて凝り固まった価値観や常識、フツーなど。


それを変える機会はどれだけあるのか?


フツーの人にはなかなかないと思う。


でも営業をしていると、

「こんな商品があったとは!」とか

「この商品はこんなの良かったとは!」とか

「この商品にこんな使いみちがあったとは!」とかで、
少なからず人の価値観に関与して、それを変えていると実感するときがある。

その瞬間がすごく好きだ。

時に、その人が持ってる価値観を捻じ曲げて、その瞬間からその人は全く新しい日常を歩んで頂くのだ。


これが営業だ。

最近では後輩にもそれを仕掛けている。


部門が微妙に異なる半分営業、
半分配達員の後輩(40)にその部門辞めて営業になるよう唆している。


自分の意思次第で配置転換なんて希望すればフツーに通るのが中小企業(うちの会社)の良さだ。


だから、あなたの意思次第ですよ!

やりたいと望めばやれますよ!

今がタイミングですよ!

と毎日お経のように唱えている。

50や60になってから営業やりたいなんて言ってもできませんよ!今がチャンスなんですよ!!と


営業の良さ、将来設計、いかに向いているかということも含めて毎日毎日唱えていたら本人もその気になってきたWW


配置転換を狙ってのことではないが、

4月に入ってからこの後輩に欠かさず早朝と晩にロープレの指導を行っている。
よく続くもんや、我ながら。


この後輩は、これまで1年経っても商品説明が出来ないでいたし練習もしてこなかったが、
この度本人が危機感に目覚めて出来るようきなりたいと強く願ったのだ!

危機感に目覚めて強く願ったその時が一番伸びると感じたために

本人が望むように朝でも晩でも練習に付き合っている。

この後輩の強い願いを無駄にはしたくない(使命感)


オレは何個か前の記事に出てきた無口な営業の後輩よりも、
この1年経っても商品説明が出来ない後輩の方が営業として芽があると踏んでいる。

何故か?

一緒にいて楽しいからだ。

オレも最近知ったことだが、
後輩も先輩に営業をしないといけない。

後輩が先輩に、気安く話しかけてくれて、
困ったときは全力で助けてくれるような関係性を常日頃から全力で構築するのは当たり前なのだ。


そして、その逆もしかり。

先輩も後輩に営業をすべきなのである。


営業力だけで見れば本部長と比べても頭一つ突き抜けている先輩がいるのだが、
その先輩を見ていてわかったことである。

明らかに、下の人間であるオレらに、
気持ち良く仕事ができるよう、報連相を自ずとしたくなるよう、営業をしかけてくれている。

オレが認めてない先輩は
これが絶望的に下手だ。


逆に、出来る先輩は多かれ少なかれ、
上にも下にも営業をしている。


その理論でいえば、
1年経っても商品説明が出来ない後輩は、
それが出来ている。つまりは営業が出来るということになる。

もちろん、メンタルの強さとか、
機転、体力などいろんな要素はあるだろうが、基本的な営業は完璧に出来ている。

無口な営業の後輩は壊滅的なほどこれが出来ていない。
つまり、お客さんのところでも出来ていない。


んな、アホな。こじつけや!と思われるかもしれないが、これは真理である。


もっと生々しく話をすると、

無口な後輩と接していても、

デメリットはあってもメリットが何一つない。


メリットデメリットなんていうと
ビジネスライクに聞こえるかもしれないが要は単純に気遣いが全くない。

この無口な後輩と接していて感じる不快感と
快感の無さの理由を延々と考えていたところ、その結論にたどり着いた。
気遣いが全く無いので不快感しかない。

オレもどちらかといえば、
気遣いなんて会社のポイント稼ぎゲームだろくらいにしか思ってなかったが、

気遣いが皆無な人(比喩じゃなく全くやらない)を目の当たりにしてからはその考え方が変わった。

失礼な発言や配慮の無さ、
感謝の無さ、はたまた逆ギレでこちらの気分が悪くなることはあっても、
こちらの気分が良くなることは何一つないからな。。


先輩様の気分を良くしろ!
先輩だから、丁重に扱え!
先輩は偉いんだ!
という話ではない。


人と人で接する上で、
ましてやビジネスで接する上でメリットはお互いに必要だという話。

オレも社会人になって、今の会社に入って、営業になって、、要するについ最近までこれを知らなかった。


先輩や上司なんて教えるのも仕事、給料のうち。
後輩に教えたくない人は、教えたい人にそのポジションを譲って
その代わり出世しなかったらええやんけ、個人の自由やわ、と思っていた。


しかし、自分が後輩を持ってみると、
なかなか大変でストレスも溜まる。


そして、上司に教えろと言われたら流石に後輩に教えるが、
教える程度は各々の裁量だし鬱陶しい後輩がいて、
あまりに手に余るようなら先輩は上司に「この後輩どうにかできませんか」と営業をしかけることができるのだ。


その辺の機微というか、立ち回りの、、
そもそもの必要性に気付いてるか気付いてないかはかなり大きい。
オレもこんな偉そうに言ってるが、
自然と身に付いたから、その重要性を身に沁みて感じているだけだ。


大事だと思って始めたわけではない。
できるようになりわかってきただけだ。


それにしても、無口すぎる後輩は不気味すぎる。
今日も後輩と帰ってたら靴の音響かせて追っかけてきて
何も言わずオレらと一緒に帰ろうとするし。


先輩後輩、上司部下の機微というか、
そもそもとして、出来て当たり前のことかもしれんな。
気遣いっていうのは。